八幡山の懸装品の中に、左甚五郎(1594-1657)作と伝わる「鳩一対の彫り物」が有ります。

この鳩は、毎年7月14.15.16日の会所飾りで皆さんに観ていただき、17日には鳥居の上に取り付けて巡行しています。

年に数日の披露では有りますが、数百年も経過すると、流石に最近は傷みが目立つようになってきました。

そこで、2年以上前から「模刻・新調品」の計画を始めていたところ、京都府及び京都市や山鉾連合会の支援を得て、この度やっと実現の運びとなりました。

作成を依頼した「さわの道玄」様の親身なお仕事をして頂き、昨年の暮れには白木での彫刻作業が殆ど出来上がり、その後最終彫り込みをした後、彩色も完成。

このほど無事に、見事な出来映えの模刻・新調の鳩が納品されました。

今年のお祭りからは、町会所に「新旧両方の鳩」を並べて披露し、巡行には模刻・新調の鳩で参加します。

巡行用の鳥居への取り付けも試してみました。