3月24日から5月17日まで、京都文化博物館で「祇園祭展」が開催されています。

会期中は、三十三基の山鉾から選りすぐりの懸装品が展示されます。

宵山の時も、 巡行でもなかなか間近にゆっくりとは見られない物ばかりなので大変貴重な機会です。

八幡山からも、十七日に「総金箔のお社」を始め、多くの懸装品を運びだしました。

会場は撮影禁止なので、画像での紹介は出来ませんが大変見応えの有る物ばかりが揃っています。

後祭では鬮取らずで、毎年先頭の「橋弁慶山」 別室では、実際のお山二基がお祭り当日と同じように組み上げられて展示されています。

ここは撮影自由なので御紹介できます。

五条大橋(今の松原橋)で、牛若丸と弁慶が戦ったという故事に因んだお山です。

 

漆塗りの橋や、二体の人形は500年以上前の物で、胴懸け等は順次新調されています。

  もう一基は「郭巨山」です。

貧者が困窮を極めてどうにもならなくなったので母か子を捨てる事にしたが、子はまた授かるのに比して母は二度と授からないので

泣く泣く子を捨てる事にした。

そうしたら、黄金の詰まった釜を掘り当てて救われたと言う中国の故事に因んだ飾りです。

「万葉美人」の見送りは大変豪華です。

釜堀山とも呼ばれて、大津祭でも同じ謂われのお山「郭巨山」が有ります。

橋弁慶山と郭巨山展示の動画は「こちら」から。

 

新型コロナウィルスの為に、数々のイベントが延期や中止をされて居ますが、祇園祭頃には何とか終息しますように。

もともと、1200年前に疫病退散の為に始まった祇園祭ですから、ここでもう一度みんなの祈念を成就させたいものです。(萬)