2015年八幡山ブログ 京都祇園祭

京都・祇園祭の八幡山の話題や行事日程に限らず、2015年の京都・祇園祭の様々な山鉾町の様子を写真を交えてご紹介していきます。

昨年度募集させていただいた奉賛を本年度も募集させていただきました。詳細はブログに掲載しております。

八幡山では、新年・元旦午前10時より町内・八幡宮(お社)前にて「拝賀式」を執り行います。

今年の行司当番の方々が、年末に集まり、お社と土蔵、収蔵庫、入り口、四カ所の注連縄を新しく掛替えておくなどの準備を行い、元旦の朝から神前飾りを整えます。

そして、午前10時には、町内方々およそ24人ほどが集まり、今年の行司当番の代表者(主行司)さんが紋付袴姿で正装し、皆さん揃って神前に2礼2拍手1礼にて参拝、今年一年の八幡山(町内)の無病息災と町内の繁栄を祈願いたしました。

その後、主行司さんから新年の挨拶や保存会理事長から今年のお祭りの段取りなど語られ、神前のお下がりの「昆布とするめ、御神酒」を頂き、祝いました。

今年も、例年通り町内の方々はじめ、協力者の方々のご理解・ご支援を頂き、祇園祭・八幡山の後祭巡行及び維持・継承を行って参りましょう。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今日(1/16)より、京都府八幡市立松花堂美術館にて、八幡山の「鳩の前掛」と「鳩」(伝 左甚五郎作)及び復元新調の「鳩」を展示しております。八幡市立松花堂美術館では、新春展と言うことで、「鳩をめぐる美術品」(はとづくし)を2月22日まで開催されています。八幡山だけでなく、石清水八幡宮、鳩居堂、三宅八幡宮などから所蔵の約40点の品が展示されます。松花堂美術館には、隣接の立派な庭園も有りますので、是非ご覧下さい。

2/24(火)八幡市立松花堂美術館から、八幡山の「鳩」(伝左甚五郎作)と復元新調の「鳩」、「鳩前掛け」の3点が、展示期間が終わり帰って来ました。美術品運搬業者さんが、丁寧な梱包をほどいて、鳩と前掛けの確認をさせてくれました。無事、貸し出したときと同じ状態で有ることを確認致しました。

お役目ご苦労さまでした。祇園祭以外に八幡山の懸装品(一部)がいろいろな方に見て頂けました。無事、八幡山の蔵(収蔵庫)に収納しました。

八幡山収蔵庫に収納しております懸装品の箱(木箱)に関して、一部損傷など傷みが目立って来ており、例年の祇園祭・町会所飾り及び山仕舞い時に、修理・補修の時間的余裕も余りなく、気忙しく収蔵庫より搬出・搬入をしておりました。

今般、連休の間でしたが、昨日(4/29)に時間を作り、懸装品の箱(木箱)の修理・補修と収納品内容(何が収納されているか)の調査・確認(記録)も含め、作業を行いました。

すっきりと整理が出来ました。ご協力を頂いた保存会役員と協力者の方々に感謝致します。

6/2(火)紐房店より、八幡山の飾房(かざりふさ)が新調され、納品頂きました。長年の展示や巡行使用で、色が退色し、端の方が擦切れている房もありましたが、今回、21本が新調出来ました。綺麗に出来ております。

今年の八幡山の巡行(7/24後祭巡行)には、この新しい飾房を付けて晴れやかに巡行を致します。

次の飾房は、お山の正面の金弊(御幣)に付ける飾房です。

次の飾房は、お山の四隅の上段部分の花金具に付ける飾房です。

次の飾房は、お山の四隅の中段部分と下段部分に付ける房です。

次の飾房は、お山の後ろの見送りの裾金具(霊芝模様)に付ける飾房で、7本を取付けます。

これらの新調・飾房は、7/21午後より、八幡山町会所にて展示致します。もちろんこの綺麗な(新調)飾房を付けた、八幡山の晴れ姿を是非、7/24後祭(あとまつり)巡行でご覧になって下さい。

昨年の八幡山の飾房を付けた写真をご覧下さい。

次に見送りの裾金具(霊芝模様)に付ける飾房です。(7本を取付けます。)

八幡山では、ホームページ開設当初から、広く皆さんに「御奉賛」を御願いしておりますが、おかげさまで、毎年多くの方から御奉賛を頂いて喜んで居ります。

みなさん是非今年も、八幡山への御奉賛をお願い致します。

一口3000円で、何口でも結構でございます。

奉賛者募集

八幡山を後世に維持・継承させていく事を目的に奉賛者を募りたいと考えております。当ホームページにて奉賛者を募集させていただきます。

奉賛内容と致しまして八幡山保存会へ奉賛金3,000円を納付いただきます。奉賛のお礼として、八幡山のお授けを7月末頃に送付させていただきます。

奉賛金は宵山の三日間に、童歌を唄ってチマキやお守りを売ってくれる子供さん達へのお礼の一部に充てさせて頂きます。

お申し込みはこちらの奉賛者募集よりお申込みください。

※かってながら2015年の奉賛申込は2015年7月21日13:00に終了させていただきます。お振り込みにつきましては2015年7月24日15:00までの御受付となります。

Copyright (C) 2013 京都・祇園祭 八幡山保存会. All rights reserved.

本日(6/16)午後2時より、(公財)祇園祭山鉾連合会にて、第二回祇園祭・巡行打合せが開催され、山鉾三十三ケ町の代表者と責任者が集まりました。

今年のお祭り及び山鉾巡行に際しての、行事日程の確認や連絡事項・注意事項などが伝えられました。

そして、今年のパンフレットが配布されましたので、掲載いたします。

今年も、絢爛・豪華に、粛々と安心・安全な、お祭り(宵山)・山鉾巡行をお楽しみ頂きたいと思っています。

八幡山の懸装品箱は、大小約60箱ほどありますが、箱の中身を記載した表記(ラベル)が、ある物、無くて、白墨にて記載の物が有ります。今回、八幡山の懸装品箱の表記を作成しました。今年のお祭りで、全ての箱にこれを貼り付けて、中身がはっきり判るように致しますので、町内の方々や協力者の方々の御協力を何卒よろしくお願いします。(萬)

7月2日午前10時、平成二十七年度の祇園祭山鉾巡行の鬮(くじ)取り式が京都市役所・市議会議場で執り行われました。鬮(くじ)取り式は、京都市長が奉行役となり、八坂神社宮司、祇園祭協賛会長、清々講社幹事長、(公財)祇園祭山鉾連合会理事長、各山鉾代表者など関係者が集まり行なわれています。

今年、八幡山の主行司(おもぎょうじ:取り纏め役)さんがくじを引かれ、後祭(7/24)山二番(先頭の橋弁慶山から数えて四番目)でした。

祇園祭・前祭(7/17)と後祭(2/24)の巡行順について、7/2京都新聞夕刊記事を掲載します。

今年の見所をご紹介します。

1.今年、八幡山の飾房(かざりふさ)を21本新調致しました。

(1)お山の正面の金弊(御幣)に付ける飾房    2本 朱色

(2)お山の四隅の上段部分の花金具に付ける飾房  4本 水色

(3)お山の四隅の中段部分の松菱金具に付ける飾房 4本 水色

(4)お山の四隅の下段部分の岩金具に付ける飾房  4本 水色

(5)お山の見送りの裾金具に付ける飾房      7本 水色

これらの新調・飾房は、7/21午後より、八幡山町会所にて展示致します。

もちろんこの綺麗な(新調)飾房を付けた、八幡山の晴れ姿を是非、7/24後祭(あとまつり)巡行でご覧になって下さい。

八幡山町会所では、展示の懸装品について、詳しくナレーション(解説・説明)を流しておりますので、お聞き下さい。

2.屏風祭り

(1)祇園会後祭山鉾巡行図(六曲半双)八幡山所有で、特筆すべき京都市指定有形文化財の大変貴重な屏風を

保存しています。350年前の徳川初期の作品で、海北友雪(かいほうゆうせつ)(友松の子)の筆です。

   2011年には、(株)日立製作所殿のご協力により、デジタル複製屏風が完成、今年もデジタル複製を

町会所にて展示しております。

(2)光琳百花図屏風(六曲一双)(八幡山所蔵)

   天明二年(一七八二)九月に、円山応挙がある人のもとめに応じて尾形光琳の屏風絵を写したものであるという。

   町内・新町六角上る西側 奥井家の玄関を借りて展示(7/21午後より展示)

(3)岡本豊彦筆 高士吟弾琴図

   呉春の弟である松村景文(1779~1843)とともに四条派の基礎を築き、後にその門からは塩川文麟らが出て、

幸野楳嶺、竹内栖鳳と続いて、明治以降の京都画壇を形作ることとなった。

   町内・新町六角上る東側 松居家の玄関を借りて展示(7/21午後より展示)

(4)太宰府宮小路康文謹書屏風

   「福禄」二曲右隻 「寿」二曲左隻の二つを町内・新町六角上る西側 (有)千梅の玄関を借りて展示

(7/21午後より展示)

(5)太宰府宮小路康文謹書屏風

   「菅神博覧古言云主聖臣賢天下盛君明臣直国之」 六曲右隻と「福也父慈子孝夫信妻貞家之福也」 六曲左隻の二つを

町内・新町三条下る西側 篠田商事(株)の玄関を借りて展示(7/21午後より展示)

 以上5箇所で八幡山所蔵の屏風を展示していおりますが、町内中程(西側)紫織庵(京都市指定有形文化財の町家・入場料要)と東側 大日(おおくさ)家(個人宅)玄関にも屏風(個人所蔵)を展示されます。

これらの展示も含めると、7箇所となり山鉾町(33ケ町)の中で一番と自負しております。

もちろん、祇園祭・後祭(7/21~7/24)の期間中、町内の各軒には、「高張提灯」を立てて、「幔幕」を張って、祇園会を祝うしつらえで皆様をお迎えしておりますので、是非、八幡山にお越し下さい。

今年の八幡山は、立命館大学・矢野圭司教授・田中覚教授・大学院博士課程佐藤弘隆さん達の全面協力を得て、山組みの過程(7/18より)をレーザ計測で記録しています。今後、災害や何らかの事情で八幡山が万が一な状況が生じた場合、今回の計測データを基に復元が可能と考え、次世代の為の準備・施策として実施致しました。山建て(木組み)の作事方(大工方の頭領)も快く、計測作業の協力をして頂きました。

江戸時代から伝わる部材が組み合わさって、次第に山の形が出来上がっていく過程を写真撮影もされました。現場は暑く、蚊にも食われますが、皆さん頑張っています。レーザ計測は,オーストリアの RIEGLE 社の装置に日本製の高解像度デジタルカメラの組み合わせで、現在この組み合わせが世界最高の性能を発揮できるとの教授のお話でした。

今後、数年掛けて、懸装品なども併せて計測と高解像度のカメラで撮影を実施予定です。立命館大学関係者の皆様及び作事方の皆様と八幡山保存会役員のご協力に深く感謝します。

7月20日午後3時30分頃、北観音山、南観音山の曳き初めが行われ、八幡山の町内に北観音山を迎えました。

その後、八幡山を町会所敷地内から道路(新町通り)に出して、町内有志や見物に来られた方々で和気あいあいと「舁き初め」を行いました。

その後、今年の行司当番の方と保存会役員で、八幡山の幔幕(まんまく)を各会社やお宅の玄関に張りに廻りました。高張り提灯(たかはりちょうちん)と幔幕で一段と風情が出来て、お祭りのしつらえが出来上がって来ました。今年は、三条通りと六角通りに面して横断する幔幕を張りました。

7月21日には、朝8時30分より、町内東側住人や協力者、保存会役員などで町会所飾り付けを行いました。

7月23日宵山では、午後2時頃、行者(山伏)ご一行が来町され、八幡山のお社前で、般若心経を上げて頂き、お祭り・巡行の無事を祈願致しました。

宵山の夕刻には、お山の駒形提灯に明かりが灯り、一段と風情があります。

八幡山の町内にも新しいマンションが昨年秋に完成し、マンションの入居者の方々への祭の予定表などを投函、掲示を行い、祭のお手伝いを頂ける方を募集しています。是非、来年もお祭りに参加、御協力を頂きたく、心からお待ちしています。

今年の前祭は雨に祟られましたが、八幡山の参加する後祭は、宵山に少し降ったものの巡行当日は快晴の猛暑でした。

昨年からは50年ぶりに、17日と24日との前祭、後祭に分けての山鉾巡行になりましたが、宵山のお参り客や、巡行の観光客が減った様子も無くとても賑やかに執り行われました。

八幡山は、25日に一日をかけて懸装品の収納を行い、無事に殆どの行事を終えました。なお、このHPを通じて今年も大勢の方から「御奉賛」を頂いて、ありがとうございました。その方々には昨日「八幡山の粽や手拭いなど」を、発送させて頂きました。忙しさに追われて、お祭りの様子の掲載が遅れて居りますが、少しずつご紹介させて頂きますのでお待ち下さい。今後もこのHPと共に、八幡山に親しんで頂けるようにお願い致します。(萬)

遅ればせながら、7/21清祓い神事後の町内一同及び協力者の方々との集合写真を掲載します。

そして、7/24巡行日出発時の集合写真を掲載します。

来年も、八幡山協力者の方々初め、町内の皆さん、「祇園祭・後祭・八幡山」をよろしくお願いします。

八幡山の正面の上部に漆塗りの欄縁の黒に、ひときわ映えて取り付けられるのが、鶴の形の金物です。

昨年秋の展示後の点検で、この鶴金具(正面・二羽)の足が一本欠損していることが判明しました。

今年の7/24後祭巡行には、修理(復元)が間に合わず、欠損したままで巡行致しました。皆さんお解りになりましたか?・・お山の欄縁に取付けていると解りませんが、近くで見ると・・鶴の足が一本足りません。(二羽ですから、足は四本ですね。)

金具を裏返して見ると・・欠損している事が解りますね。

この鶴金具は天保七年作と刻印されており、金具飾りとして立派で、繊細な彫金が施されています。

いつ頃に足が無くなったのかと、いろいろ保存会役員に聞いたり、資料(写真など)調査をして見ると、今から約30数年前から欠損している事が解りました。永く片足のない鶴でした。後祭巡行が終わり、鶴金具の足の成分分析をして、足を復元修理をする事になりました。来年には、足の揃った正面の鶴金具をご覧頂けます。

8/26 京都市産業技術研究所(JR丹波口近く)にて、八幡山の鶴金具の成分分析を行いました。

お山の正面を飾る、鶴金具(二羽連のもの)の足が欠損しており、その復元修理の為に成分分析を実施して頂きました。

専門委員の先生(金工など錺金具の第一人者)と京都市文化財保護課の担当技師さん、錺金具製作所の担当者さん、祇園祭山鉾連合会事務局の方も交えて、京都市産業技術研究所・研究部長さんのX線による分析器の結果をじっと見つめておりました。

専門委員の先生のお話によると、八幡山の鶴金具は、大変立派(彫金・彩色など全てにおいて)で、大変、値打ちのある文化財との御説明を頂きました。

文化財の修復は、破壊分析(一部分を削って分析する事は決して)行ってはならない事と現状を出来るだけ精査して、同じ材質及び形状・色彩をしなければならいと痛感しました。

関連者の方々のこうした熱意で、貴重な文化財が次の世代に正しく受け継がれて行くように保存会役員及び町内の方々のご協力をよろしくお願いします。

八幡山保存会では、一年の行事(神事)を取り纏める方々を行司(ぎょうじ)と言います。行司さん達の中心的役割をする方を主行司(おもぎょうじ)さんと言います。

今月13日には、今年(平成27年)の主行司さんから来年(平成28年)の主行司さんに引き継ぎの打合せが行われました。

右側の方が今年の主行司さんで左側の方が来年度の方です。(八幡山保存会では、1/1新年拝賀式から始まり、12/31に終わります。)

来年の主行司さん、何かと大変ですが、町内の方々が楽しく、仲良く、伝統の祭りを次の世代に引き継ぐ為に一生懸命ご奉仕下さい。

12/30には、来年度の行司さん達の最初の仕事として、新年・拝賀式の準備として、お社、収蔵庫、土蔵のしめ縄交換、神前飾りなどが有ります。

来年度より、八幡山では、行司さん達の組織(行司組)編成を変更し、2組制に致します。一つの組には、15名~16名の町内の方々で構成されています。

時代と共に運営ルールや組織編成を変更致しますが、祭りの形式や内容は出来るだけ変えない、本質を忘れない、感謝と奉仕と協力(協調)の精神のある祇園祭・八幡山にしていきましょう。

来年も、町内の方々や協力者の方々のご協力とご支援を何卒宜しくお願いします。